2018.12.02 Sunday
《大谷石》採掘現場見学
先日、栃木県石工技能士会の研修として、宇都宮市大谷町で《大谷石》の採掘・加工をされている【有限会社 北戸室石下石材店】さんのご協力により、《大谷石》採掘現場見学を行いました。
これまで30年、この栃木で石材業を営んできましたが、地元産出《大谷石》の採掘現場を見るのは初めてです。
一般的に採掘場となると《山》のイメージですが、こちらでは《地下》、まさにこの工場の地下が採掘現場となっております。
白い建物、こちらが事務所になりますが、その裏側(工場敷地中央)にはなんと!
深さ57mの巨大な穴があいております!
さて、採掘は地下坑道内で行われています。
下へ降りなければいけませんが《エレベーター》なんてありません。
お分かりになるでしょうか?
ジグザグに設置されている《足場》、これをひたすら歩いて降ります。
しかもこんな足場なんですよ〜 正直に怖かったです!
切り出し採掘された石は今ではクレーンで引き上げていますが、クレーンがない時代には人が背負ってこの様な足場を上って地上に運んでいたそうです。
坑道内部空間は流石に凄い迫力です!
実際に石の切り出し作業を見せていただきました。
こんな機械を使うんですね。両側にチェーンソーがついています。
およそ3尺(91cm)を切るのに2分、ゆっくりとレールを進み切って行きます。
切り終わると次々と《矢》を打ち込み石のブロックをはがす様に起こしていきます。
切り出されたブロック材
これを引き上げて地上の工場で加工、製品となります。
ご無沙汰しております。大谷石、宇都宮地区の銘石ですね。こちら福岡でも、内垣石といいまして、希少性の高い墓石材が採掘されています。さて、年末年始、お寺の奉仕活動ですね。30日、遅く帰省します。31日、AM準備と、年始にかけて頑張りましょう!大晦日の準備に伴う集合時間が決まりましたら、ご連絡お願いします。